阪神ドラ1佐藤輝 祖父・勲さんがエール 開幕戦観戦に「打ってくれるといいな」

 雪だるまを作る佐藤輝(前方)と祖父の勲さん(後方)
 開幕へ向け最終調整に気合いみなぎる佐藤輝
 グラウンドに姿を見せベンチへ歩く向かう佐藤輝
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 26日・ヤクルト戦(神宮)に開幕スタメン予定の阪神ドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=へ、父方の祖父・勲さん(82)がエールを送った。佐藤輝の幼少時代を振り返りつつ、大学時代のリーグ新記録弾や明治神宮大会の一発を球場で見届けたという勲さん。開幕戦も生観戦する“もっテル”祖父は、プロ1号となる“神宮弾”を期待した。

 佐藤輝を野球へと導いた原点は、祖父の勲さんだった。星野阪神がリーグ優勝した翌年の04年、小学校に進学する前年が野球との出会いだ。「1年生ちょっと前くらいだったかな。グラブがありましたからキャッチボールなどをしましたね」と当時を懐かしむ。

 お盆の時期に、愛孫が宮城へ帰省する。敷地にあったテニスコートでキャッチボールや打撃練習をすることが毎年恒例だった。勲さんにとって忘れられない記憶がある。

 「宮城に帰ってきても、練習しだしたら止まらないんですよ。それも飯を食うのも忘れて。一緒に練習に付き合ったことはずっと覚えていますね(笑)」

 小学生の時に所属していた軟式チーム・甲東ブルーサンダースの試合にも宮城から月1回は観戦。佐藤輝の勇姿を見届けてきた。近大入学後も土日のリーグ戦に合わせて、宮城から何度も駆けつけた。だが、昨年は新型コロナウイルスの感染拡大により数試合しか生観戦できなかった。

 それでも、二岡智宏(現巨人3軍監督)の関西学生野球リーグ記録を塗り替える通算14号は、スタンドから目に焼き付けた。「私もほっともっとで見られて最高でね。『こいつはすごいんだな』と改めて思ったよ」。また一つ、忘れられない思い出ができた。

 3月26日のヤクルトとの開幕戦も「家内と行かせていただきます」と観戦を今か今かと楽しみにしている。「神宮と言えば…」と懐かしげに振り返ったのは、18年11月10日の明治神宮大会1回戦・筑波大戦だ。

 「大学時代に出場した時は、筑波大だよね?レフトにホームランを打って、その時もスタンドから生で見られてうれしかった」

 あれから3年。佐藤輝は阪神のユニホームに袖を通し、同じ神宮の打席に向かう。「輝明には緊張せず楽に試合に出てほしい。そこでも(本塁打を)打ってくれるといいな」。プロ野球選手になってくれれば-という祖父の思いに応えた孫が、さらなる夢物語を紡いでいく。

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