阪神の開幕3連勝の要因は?岡田氏「配球が読めるよな」-
敵地では2004年以来、17年ぶりとなる開幕3連勝を飾った阪神。中でもチーム打率・290、6本塁打、21得点はセ6球団の中でトップに立つほど、好調な打撃陣がヤクルト投手陣を粉砕した。
今3連戦を神宮球場のバックネット裏で視察したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏は「ある程度、配球が読めるよな」とつぶやいた。ヤクルトバッテリーの傾向で、カウント2-2やフルカウントになると「ほとんど変化球やろ。それをバッターも分かってるんちゃうか?」-。実際にデータをひもとくと、指摘通りの数字が浮かび上がってきた。
共同通信デジタルにおいて、開幕3連戦で阪神のバッターが打席に立ち、フルカウントを迎えた場面を抽出。計20打席あったが「空振り」したのはマルテの1打席だけ。「見逃し」は一度もなかった。さらに開幕3連戦でフルカウントからのチーム打率は・500。8四球、2犠飛は驚異的な数字とも言える。
球種を見ていくと確かに変化球をしっかりと見極めており、早い段階で追い込まれても誘い球に手を出さずフルカウントに持ち込み、最後はストライクゾーンに来たストレートを完璧に捉えている。
フルカウントは決して打者有利のカウントとは言えない。それでもこれだけの数字を残すことができた阪神。岡田氏の指摘通り、配球の傾向を踏まえて狙っていたとすれば-。3連勝の一つの要因となったことは間違いない。