阪神・矢野監督 巨人へリベンジ「悔しさ力に」 コロナで丸ら不在も「全力尽くす」

 今季初対決がいきなりの首位決戦。阪神の矢野燿大監督(52)は5日、巨人との甲子園3連戦に向けて意気込みを語った。

 「開幕前から意識はしていた」と話す宿敵には監督就任後も10勝15敗、8勝16敗と2年続けて負け越している。昨季は巨人以外の他球団にはすべて勝ち越しており、仮に巨人と五分の成績だったなら、阪神が優勝していたことになる計算だ。

 「去年やられたっていうのは悔しさとして力にしていく」。そう雪辱を誓う一方で「今までやられたからといってマイナスに捉える必要はないし、俺らの野球をやるだけ」と話すのは、指揮官がチーム力アップに手応えをつかんでいるからだ。

 「途中から行ったメンバーもそれぞれがしっかりやってくれるように層の厚さは増している」。途中出場の山本がサヨナラ勝ちを決め、今季初スタメンの陽川が決勝打を放つ。最近の勝ち方にも戦力が上がった感触を得た。

 巨人はコロナ感染の影響で丸、ウィーラーらを欠く。「それは関係ないよ。試合をしたらメンバーがどうかっていうのは。俺らの全力を尽くすことが大事」とあくまで目の前の一戦を勝ちに行くという姿勢は変わらない。

 昨季は敵地・東京ドームの開幕3連敗でつまずいた。甲子園開幕でそのリベンジを果たし、首位を堅守する。

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