谷佳知氏 今季0本塁打の大山とドラ1佐藤輝は「違うタイプの打者」

 8回、猛打賞となる3本目の安打を放つ大山(撮影・高石航平)
 6回、ソロを放つ佐藤輝(撮影・高石航平)
 6回、藤浪と笑顔でタッチを交わす大山(撮影・飯室逸平)
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 「DeNA2-9阪神」(9日、横浜スタジアム)

 阪神が今季最多の14安打で快勝した一戦。元巨人、オリックスでデイリースポーツ評論家の谷佳知氏は、この日3安打を放つもまだ今季本塁打0本の大山悠輔内野手(26)について語った。

  ◇  ◇

 初回に犠飛で追加点を挙げ、六回には左翼線へ適時二塁打など3安打3打点をマークした大山。ただ13試合を経過し、本塁打はいまだ0本。4番としては物足りない感じがするが谷氏の見解は違う。

 「私個人的な見方だが、大山はホームランバッターではないと思っている。昨年は28本打ったが、ヒットを重ねる中でホームランが出れば、というタイプの打者だと思っている。自分のポイントでヒットを打って、打率を残しつつ、その中で10本、20本と本塁打の数字がついてくる感じ」

 対照的なタイプとして挙げるのが、ドラフト1位ルーキーの佐藤輝だ。

 「佐藤輝は典型的なホームランバッター。オープン戦ではレフトにもホームランを打ったが、基本は右方向に引っ張るタイプ。力強くフルスイングで振り切る打者だ。逆に大山は、打撃にうまさがあり、いろんな球種が来ても器用に対応できて、広角に打つことができるタイプ。同じホームランバッターとみられるかもしれないが、2人は違うタイプの打者だと思う」

 それでもファンは4番・大山に本塁打を期待してしまうところだが、谷氏は心配していない。

 「今は出ないかもしれないが、ヒットを重ねることで調子はどんどん上がってくる。そうしている中で、いずれは打つはず。ファンの方はいつ打つだろうと期待すると思うが、このままいい状態の打撃が続けば出るでしょう」

 最近はマルチ安打も増え、この日は猛打賞の活躍を見せた大山。このままの状態を維持すれば、今季1号も近いはずだ。

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