「阪神－広島」（１５日、甲子園球場）

　阪神先発の秋山拓巳投手が７回を投げ、３安打無失点の好投で２勝目の権利を手に交代した。

　立ち上がりから安定感のある投球を披露した。初回、１死から堂林に安打を許したが、４番・鈴木誠を見逃し三振に抑えるなど得点を許さない。二回以降も、低めに集める丁寧なピッチングで広島打線を抑え込んだ。

　最大のピンチを背負ったのは４点リードの五回だった。２者連続の四球で無死一、二塁。ここで代打・安部を見逃し三振に仕留めると、続く菊池は遊ゴロに。２死一、三塁となり、２番・堂林を三ゴロに打ち取って、無失点で切り抜けた。

　４点リードの八回からは岩崎にマウンドを譲り、秋山は降板。同い年の左腕に勝利のバトンを託した。

　今回も発揮した鯉キラーぶり。昨季の広島戦は６試合に登板し、４勝０敗で防御率１・４５。今季も１日の同戦で７回２失点で１勝目を挙げていた。