阪神ドラ1佐藤輝 2戦連発!大山と初アベック弾 バックスクリーン100万円ゲット
「阪神4-0広島」(15日、甲子園球場)
怪物が聖地を制圧だ!阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が自身初の2戦連発となる5号2ランをバックスクリーンへ叩き込んだ。2-0の四回無死一塁からバックスクリーンへ“100万円ゲット弾”。一回に先制2ランを放った大山との初のアベック弾を完成させた。チームは今季初の5連勝で、4カード連続の勝ち越し。OS砲が猛虎の勢いを加速させる。
ミリオン弾で佐藤輝が球団史を塗り替えた。豪快な打球音とともに放たれた白球が、中堅方向へ一直線に軌道を描く。打った瞬間、球場の誰もがその着地点を確信していた。飛距離131メートルの驚弾。大きな拍手とどよめきが聖地にこだまする。
「若干詰まってはいましたけど行くだろうなとは思いました。基本に忠実なセンター返しができて良かった」
歴史が動いたのは2点リードの四回無死一塁。カウント1-1から床田の140キロ直球を迷わず仕留めにいく。夜空に舞い上がった飛球はバックスクリーンに着弾し「DAZN バックスクリーンホームラン賞」の賞金100万円を獲得。100万円の使い道について最初は「これから決めます」と話しながらも、「(井上ヘッドら)お世話になった方々に(何かを)配ります」と笑顔で“予告”した。
球団新人が4月末までに5本塁打を放ったのは、2リーグ分立制以降史上初の快挙。自身初の2試合連発で飾った。「ホームランにはこだわっていきたいのでうれしいです」。球団史に名を刻み、少しだけほおを緩めた。
高校から大学にかけて、メジャーリーガーの打撃集を見ることが好きだった佐藤輝。特にフィリーズのブライス・ハーパーの打撃スタイルに熱視線を送り、勝利に導くアーチを放つ姿に影響された。
佐藤輝もただ、本塁打を放つより「チームの勝ちに直結するようなホームランを一本でも多く打ちたい」と入団前から理想を掲げてきた。本塁打を打った試合はこれで5戦5勝。不敗神話も継続させている。
2点リードの二回先頭では床田から滞空時間の長い飛球を放ち、右翼・鈴木誠が打球を見失うラッキーな二塁打で出塁。佐藤輝だからこそ打てる特異な打球で安打にした。
4番・大山との初の“OSアベック弾”で今季初の5連勝に導いた。「僕だったり、大山さんだったり他にもホームランを打てるバッターがたくさんいる。すごくいい雰囲気で来ている。しっかりこのまま突っ走りたい」。覚醒モードの予感が漂う佐藤輝が、Vロードの立役者となる。