阪神の新助っ人、ラウル・アルカンタラ投手（２８）＝前韓国・斗山＝とメル・ロハス・ジュニア外野手（３０）＝前韓国・ＫＴ＝が１９日、西宮市内の球団事務所で入団会見に臨んだ。アルカンタラはブルーのスーツ、黒のネクタイで登場。「２週間の隔離からあけたので皆さんの前でお会いできて、うれしいです」と緊張気味にはにかんだ。

　隔離期間中も体を動かしており、コンディションは良好だ。「２週間、いいコンディションでできたかなと思う。練習にいい状態で臨めるかなと思う」と自信をうかがわせた。

　阪神の印象は「チームがすごく勝っているので。その中で先発投手がいい状態であるからこそかなと思う」と語り、自身のストロングポイントについては「しっかりとゾーンに投げられるところ、速い球かなと思います」とアピールした。

　１５０キロ超の速球とスプリット、制球力を武器に、米国、韓国でもプレー。昨季は韓国リーグで２０勝２敗、防御率２・５４と抜群の安定感を誇り、最多勝に輝いた。日本野球のイメージは「競争のある、すごいいい野球をされている」と日本野球の印象を語った。

　背番号４４。愛称はポペ。「ワタシハアルカンタラデス。アリガトウゴザイマス」と勉強中の日本語も披露した。

　阪神ファンに向けて「皆さんの応援をテレビの中でアプリを通して見ていた。そこで早くプレーしたい気持ちだった。このまま引き続いて私だけじゃなくてタイガースの応援をしてもらいたいなと思いますし、ぜひみんなで優勝に向けて頑張りたいなと思います」と呼びかけた。

　早ければ２０日のファーム・鳴尾浜の練習からチームに合流する見通しだ。