阪神・佐藤輝「ホームランだけは負けたくない」新人王のライバルDeNA牧の前で一発
「阪神7-5DeNA」(25日、甲子園球場)
首位を快走する阪神がシーソーゲームを制し、今季初の逆転勝利。連勝で2カードぶりの勝ち越しを決めた。
ドラフト1位・佐藤輝(近大)が先制の6号2ランを放った。二回無死一塁。追い込まれながら阪口のカーブをバットの芯で捉え、右中間席に運んだ。打球速度175キロ、飛距離139メートルの豪快弾。15日・広島戦(甲子園)以来、8試合ぶりの一発で風穴を開けた。
試合を終えて佐藤輝は「まあ、先制点だったのでよかったと思います」と振り返った。浜風がある中で放った一発。「打席中は風の意識はなかったんですけど、いい方向に吹いていたのでよかったです」と話した。
前日から試合前練習でロングティーを取り入れている。「最初は(コーチから)やってみたらどうだと言われて、感じよかったので今日もやりました」と効果を口にした。
矢野監督は「追い込まれてのね、カーブだったかなと思いますけど。ああいうところでね、ホームランっていうのは佐藤の、テルの魅力なんで。彼らしい、いいホームランでした」と評価した。
新人王のライバルの1人でもあるDeNAの牧と並ぶ6号。目の前で放った一発に「ホームランだけは負けたくないので、しっかり打てるように頑張ります」と負けん気をのぞかせた。