「中日２－６阪神」（２９日、バンテリンドーム）

　解説者としてバンテリンドームを訪れた元中日で野球評論家の吉見一起氏（３６）が、阪神・チェンの１０年ぶりの日本星を祝福した。

　チェンはどう思っているか分からないですけど、僕はドラゴンズの中で一番仲良くした選手、後輩だと思っています。今日は解説という立場で見ていましたけど、うるっときたというか…。そういうピッチングでしたね。

　ドラゴンズにいた時の投球がイメージとして残っているので、ストレートに関しては物足りないかなという印象を受けました。ただ、やはり変化球の精度は上がっているなと感じました。アメリカで経験してきたこと、日本に帰ってきて去年ロッテで経験したことで、やっぱり進化しているなと思いましたね。

　名古屋で勝ったのは運命だなと思います。

　チェンとは寮の中の階が一緒で、年が１つ違いというのもあって、だんだんと仲良くなっていきました。それで、２００８年くらいに同じタイミングで１軍に上がる感じになったんです。遠征に行くとご飯に行く流れになっていましたね。偉そうに言うと、日本語が上手になったのは僕のおかげですよ（笑）。

　３日前に「名古屋に入りました」という連絡をもらって。「解説するよ」と言ったら「会いたい」と返信がきたんですけど、さすがにこのご時世で会えないじゃないですか。「変なことをしゃべらないで下さい」とまた連絡がきました（笑）。

　これからも一ファンとして、精いっぱい応援したいですね。（残り４勝と迫る日米通算１００勝も）楽勝でしょ（笑）。このチームだったら。優勝するためにしっかり投げてもらいたいと思います。