阪神・近本 切込み隊長の覚悟「本当にこの1カ月間は苦しい状況が続いた」
快進撃は止めない。阪神の選手会長・近本光司外野手(26)が3日、休日明けとなる4日のヤクルト戦(神宮)からリードオフマンとして得点の起点となることを誓った。
3、4月は打率・222と低迷していた打撃。だが、2日の広島戦では4打数3安打、3得点と復調気配を漂わせた。開幕からここまでを振り返り「本当にこの1カ月間は苦しい状況が続いていた」と率直な思いを口にする。ここからやるしかない。1番打者として攻撃の流れを生み出す考えだ。
2番・糸原が好調なだけに、自身が機能すれば、得点力も増大する。「(開幕から)1カ月間、迷惑をかけた分、これからチームの先頭に立って、得点を奪えるようなプレーをしていきたい」。切り込み隊長としての役割を果たす覚悟だ。
矢野監督は「チカが(塁に)出るっていうのはウチの野球の大きなポイント」と話せば、井上ヘッドコーチも「1番は流れを左右するかじ取りみたいなもん。これからはチカがきっちりかじ取りしてくれると思う」。首脳陣の期待、そして信頼は変わらない。
開幕ダッシュに成功し、5月も勢いを継続できるかがポイントになる阪神。16年ぶりの頂点に向けて、復調の兆しを見せた虎の韋駄天(いだてん)が縦横無尽にグラウンドを駆け回る。