【岡田彰布氏の眼】アルカンタラを分析「次回、低めに集められるかよ」先発ローテの救世主となるか

 「巨人5-6阪神」(16日、東京ドーム)

 阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏が16日、東京ドームで行われた巨人-阪神戦を視察。来日初登板初先発となったアルカンタラについて、今後先発ローテで回っていけるか否かのポイントとして「低めの制球力」を挙げた。開幕ローテから離脱者が出ている中、遅れてきた新助っ人右腕の存在が長丁場のペナントレースでカギになると分析した。

  ◇  ◇  

 来日初登板のアルカンタラについてだが、初めて見た印象でボールに力はあった。ただ全体的にボールが高く集まったところを痛打された。ただ6回5失点とは言え、初勝利を挙げられたことはプラス材料。だからこそ次回以降、低めにボールを集められるかがポイントになる。

 投球フォームを見ていると、非常に角度がつく投げ方をしている。身長193センチから投げ下ろすイメージだ。その角度を生かし、ストレートに加え、フォーク、チェンジアップをベルトゾーンから下に集められるかどうか。それができれば先発ローテで回っていけると思うし、今後のシーズンに向けて計算が立つ。

 六回に関しては初登板と言うこともあり、やや疲れが出たかなという印象だった。ただ全体的に制球が悪いというイメージでもないし、ボールの力もあるだけに、低めに集められるかどうかを次回登板で見たい。

 今3連戦は勝ち越すことができたが、今のゲーム差、貯金などの状況を考えれば巨人とは五分の戦いでいい。3連敗さえしなければ、1勝2敗でも十分な状況だ。それよりもアルカンタラが今後、先発ローテで回っていけるかが優勝を目指す上で重要なポイント。開幕ローテから離脱者が出ているだけに、その穴を埋められるかがカギになるだろう。

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