【藤田平氏の眼】阪神・西純は味方野手を思う投球を
「阪神3-1ヤクルト」(19日、甲子園球場)
プロ初登板初先発だった阪神・西純は良かった面、悪かった面の両方が出た内容といえる。5回まで1安打も許さず無失点に抑えたことが良かったところ。一方、四球とフルカウントの多さは反省点だ。
初回に2四球、最終的に5回で4四球を与えた。自分のことで精いっぱいだった部分もあるだろうが、これでは守っている野手が攻撃へのリズムを作りづらい。テンポ良くアウトカウントを稼ぐことで打線に活気が生まれることもある。それは自分の助けになる。
ヤクルト打線から見れば、制球が適度に荒れたことで的を絞りづらかった面もあるのだろう。西純には味方野手を思う投球、攻撃への流れやリズムを生み出す投球を意識して身につけてもらいたい。