【中田良弘氏の眼】阪神 5日間のブランクは虎投にメリット
広島に大量の新型コロナウイルス感染者が出たということで、阪神にとっては21日からの3連戦、前日の雨天中止、そして交流戦直前の24日と合わせ、5日間のブランクという形になった。
理由が理由だけに、「よかった」と喜ぶことはできないが、メリット、デメリットを考えると、阪神の場合は非常にメリットが大きい5日間と言える。
首位を走ってきた中で、この数試合を見ると西勇の調子が落ちていた。ガンケルも、昨年は先発ローテに組み込まれていなかっただけに、一息入れたいところだったと思う。
さらに19日・ヤクルト戦の岩崎は「らしくないな」という制球難。スアレスと合わせ、勝ちゲームが多かった分、いずれも試合数の半分以上登板してきた。こうした投手陣の疲れをリセットできるのが、最大のメリット。ましてや19日にいい勝ち方をして、首位にもいる。練習も明るく向き合えるから、疲れも出づらい。この5日間は、交流戦への大きなプラスとなるはずだ。