阪神4番・大山の執念 佐藤輝の劇弾呼んだ!九回同点打に思わず「ヨッシャー!」
「西武7-10阪神」(28日、メットライフドーム)
阪神・大山が佐藤輝の劇弾をお膳立てした。マルテの一打で1点差に詰め寄った九回1死一、三塁。ギャレットの変化球に執念で食らいつき、左前へ同点適時打を放った。
「1打席目、2打席目とチャンスで流れを止めていたので。なんとかやり返さないといけないなという気持ちで打席に立ちました」
普段クールな主将は一塁ベース上で「ヨッシャー!」と感情を解放した。その後、怪物新人がこの試合3発目となる決勝3ラン。「ピッチャーも含めて全員で勝ち取った勝利なので、そこはすごくうれしいです」と余韻に浸った。
背中の張りで半月以上、戦列を離れていたが、25日・ロッテ戦から1軍に復帰。この日の七回に復帰後初タイムリーを放ち、ここでも雄たけびを上げた。矢野監督も九回に「悠輔(大山)で追いついて、輝(佐藤)の3本目のホームランで逆転というのは単なる1勝じゃなくて、本当に大きな1勝につながった」と大興奮だった。
大山が描く4番像は勝利に徹する仕事人。「試合が始まってしまえば4番も打順も関係ないので。勝つために全力を尽くすだけだと思うので、しっかり仕事ができるように頑張ります」。頼もしい背中に導かれ、矢野阪神が交流戦を進撃する。