阪神・矢野監督 及川の“中継ぎプロ初勝利”に「いい勉強になってプラスになる」
「西武8-9阪神」(30日、メットライフドーム)
阪神が2カードぶりの勝ち越しを決めた。今季の日曜日は9試合全勝で、デーゲームは16勝1分けと不敗神話を継続させた。矢野監督は2番手でプロ初白星がついた及川について、「いい勉強になってプラスになると思う」と言及。「平田(2軍監督)さんとか、2軍のピッチングコーチも喜んでくれていると思います」と思いを語った。
点の取り合いになった試合を振り返り、3失点ながら同点は許さなかった岩貞も含め、救援陣の奮闘ぶりを称えた指揮官。「本当によく粘ってくれたと思います」と振り返りつつ、及川の中継ぎ登板でのプロ初勝利には、「中継ぎすることでチームがどう動いて、どう先発ピッチャーが勝たせてもらえているかとか、チームが動いているというのを理解した上でまた先発に戻っても、いい勉強になってプラスになると思うんで。そういうところでは中継ぎやけど勝ちがついたというのも、またいいスタートというか、そういうものになったと思うし、楽しさとやりがいは感じ取ってくれる1勝になったと思うんでね。いろんな人のおかげでね。1勝取れたんでね」と、その意味に触れた。
その上で、及川を見守ってきた2軍スタッフをおもんぱかり「平田(2軍監督)さんとか、2軍のピッチングコーチも喜んでくれていると思います」と語った。
先発した村上に対しても、「まあまあやっぱり勝つというところでは力不足というのをあいつも感じ取ったと思うし。純矢もそうやけど、及川、斎藤もみんなそうやけど、経験するというのはすごく成長を早めるきっかけになると思うんで。そういう意味では勝ってくれと願って登板しているというよりも、いい経験しながら成長していってくれたらなという競争の枠の中の登板なんで」と、この日の登板を成長の糧にすることを期待。「いったん抹消するけど、何が足りないかとか、何が通用するか分かってまた2軍いけばやること見えてくるんで」と、語った。