阪神・佐藤輝に本塁打王“3冠”の可能性 そのポイントは150キロ超に強い
交流戦1週目を終えて、阪神のドラフト1位ルーキー・佐藤輝明内野手(近大)が、本塁打ランキングで12球団2位タイとなる3本(1位はDeNA・ソトの4本)をマークしている。打率・292、6打点という結果を見ても上々のスタートを切ったと言える。
オープン戦で本塁打王を獲得した黄金ルーキーは、セ・リーグでも3位の13本塁打(1位は巨人・岡本和、ヤクルト・村上の14本)。交流戦、そしてリーグ戦でも本塁打王を獲得できる位置につけている。
その要因を共同通信デジタルでひもとくと、パワーピッチャーに力負けしていないというデータが浮かび上がってくる。佐藤輝は150キロ以上の全球種に対し、打率・313をマーク。現在のシーズン打率・268よりも高い。球速帯別の打率を見ていくと…
150キロ以上 ・313
145~149キロ ・262
140~145キロ ・214
135~139キロ ・261
130~134キロ ・278
125~129キロ ・360
120~124キロ ・000
120キロ以下 ・286
プロの打者が最も打ちにくいと口をそろえる150キロ以上の速球に対し、対応できていることがわかる。特にパ・リーグにはパワー系のピッチャーが多く、1試合3本塁打を放った5月28日の西武戦でそうだったように、ストライクゾーンのストレートを主体として勝負してくるケースが多い。
交流戦でルーキーが本塁打王を獲得すれば史上初の快挙。阪神は順調に日程を消化できれば残り2週間、12試合。並外れた結果を残すルーキーのバットから目が離せない。