さすが雨柳さん!阪神・青柳、貫禄の鷹狩り やっと聖地初見参!雨中の好投4勝目
「阪神6-1ソフトバンク」(4日、甲子園球場)
先頭の栗原にソロ本塁打を浴びて完封を逃した八回。なおも2死一、二塁のピンチで松田を空振り三振に斬ると、阪神・青柳は思わず「ヨッシャー」と叫んだ。
この日はマウンド上でもベンチでも、何度も笑みを見せた。「やっと甲子園のマウンドに上がれて良かった」。ここまで甲子園での登板予定が3度も雨で流れ、ようやく迎えた今季初の甲子園登板。聖地で投げられる喜びが投球に表れた。
何度も走者を背負う中で、ホームベースの幅を最大限に使う絶妙な制球でピンチをしのぐ。「僕にとってはできすぎかな」。東京五輪日本代表入りが確実な状況。変則投法から繰り出される多彩な変化球は、特に初見では簡単に打たれないことを証明した。
打席に入る際には岩崎の発案で今季から採用した“雨柳”を連想させる、徳永英明の「レイニーブルー」が今季初めて流れた。「1打席目、自分でも笑っちゃいました(笑)」。その打席できっちりと投犠打を決め、2得点につなげた。
「日本一ってところが目標なので、交流戦も1位目指して頑張っていくので応援よろしくお願いします!」
試合が終わると夕方まで雨が降り続いていたのがうそのように、甲子園上空は晴れ渡っていた。“雨柳のちあっぱれ”の122球。8回1失点で4勝目。中継ぎ陣の台所事情が苦しい中、青柳がチームを救った。