阪神・藤浪 168キロ!?スタンドどよめき 流れ変えた!同点直後0封斬り
「日本ハム2-3阪神」(8日、札幌ドーム)
自然と出たガッツポーズは覚悟を決めた証しだろう。同点の七回2死三塁。阪神・藤浪は「直球破壊王子」の異名を取る渡辺をカットボールで空振り三振に斬り、力強く拳を握った。
前回のセットポジションから、この日はノーワインドアップで臨んだ。先頭の近藤に四球、犠打で得点圏に走者を背負ったが、王柏融を二ゴロに打ち取り、スコアボードに「0」を刻んだ。
日本ハムに傾きそうな流れを引き戻すだけでなく、球速でもスタンドを湧かせた。近藤への4球目には自己最速を6キロ更新する“168キロ”を計測。ファウルを計った可能性が高いが、剛腕の藤浪だけにファンは大喜びだった。
昨季は本格挑戦した中継ぎで160キロを連発した。適性を示した一方、「自分の場合は目いっぱい投げてしまう」とリミッターを外し続ける怖さを知った。「勝ち星を背負うのも…」。精神的な重圧も想像以上だった。
初の開幕投手を務めた今季は再調整を経て、チーム事情から中継ぎが働き場所に。昨季の経験を生かして、これで中継ぎ2試合連続の無失点だ。「ピシャッと抑えるに越したことはないんですけど、どんな形でも、粘り強く投げていきたい」。チームが16年ぶり優勝を目指す中、藤浪は腹をくくっている。