阪神・西勇 通算100勝王手!長かった~8戦ぶり4勝目 G戦負けなし3戦3勝
「阪神7-1巨人」(18日、甲子園球場)
勝利の女神も雨雲の上から見守っていたに違いない。阪神・西勇が7回5安打1失点で4勝目。4月20日・巨人戦(東京ド)以来8試合ぶりの白星を手に入れ、通算100勝へ王手をかけた。
「苦しかった中で梅野が最大限に僕を引き出してくれて、みんながたくさん点を入れてくれて。自分1人でなくチーム全体で勝てたと思っています」
耐え忍んだ119球だ。六回を除き、毎回走者を背負う苦しい内容。7点リードの四回2死一、二塁ではウィーラーに左前適時打を浴びた。それでも許したのは、この1点のみ。最少失点に抑えてゲームメークした。
遠い道のりだった。約2カ月、7試合連続で白星なし。「考え方、配球をいろいろ考えながら1週間1週間過ごしてきた」と模索を続けてきた。
その努力が不変の信頼を生んでいる。矢野監督は「色んな調子や状態の中でも、何とかできるというのが良いところ」と重要なリーグ戦再開の初戦を迷わず託した。その期待に応えた右腕を「地力をしっかり出してくれた」とたたえる。
これで巨人戦は今季3戦3勝。「この1勝を大事にして今後も投げていきたい」と西勇。悲願のVロードへ、この勢いで駆け上がっていく。