佐藤輝 阪神7連打締めた14戦ぶり適時打「必死で打ちにいきました」
「阪神5-3ヤクルト」(29日、甲子園球場)
阪神ドラフト1位・佐藤輝(近大)が怒濤(どとう)の7連打を締めくくった。近本、糸原、マルテ、サンズと4者連続タイムリーで一気に逆転し、なお続く二回2死一、二塁の好機。怪物新人がサンドバッグ状態の田口に容赦なく襲いかかった。
2球で追い込まれたが、3球目の外角低めのスライダーに食らいついて右前へ運んだ。9日・日本ハム戦以来、14試合ぶりの適時打は「2死から良い攻撃が続いていたので、何とか続くことができるように必死で打ちにいきました」と気迫を込めた一打だった。
リーグ戦再開後は10試合に出場して打率・289、3本塁打、4打点。自己ワーストの15打席連続無安打と壁にもぶつかったが、27日・DeNA戦の最終打席で16打席ぶりの安打をマーク。復調の手応えをつかんで臨んだこの日は、プロ1号を放った田口から5点目をたたき出した。
19本塁打、48打点とチーム2冠の背番号8。矢野監督は不振の大山を4番から外したが、佐藤輝は5番から動かさなかった。オールスターのファン投票ではセ・リーグ最多43万5605票を集め、外野手部門で初選出。周囲からの期待を力に変えて、首位を走る矢野虎をけん引する。