阪神・近本 2戦連続の猛打賞で3割に到達 15盗塁目はセトップに1差

 1回、二盗を決める近本
 2回、近本は右前に同点適時打を放つ(撮影・山口登)
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 「阪神5-3ヤクルト」(29日、甲子園球場)

 連敗脱出へ、阪神の絶好調男が反攻の口火を切った。1点を追う二回2死一、二塁。近本が、田口のスライダーを右前へ運んだ。同点適時打を放つと、7者連続安打で一挙5得点。打者一巡の猛攻で一気に逆転に成功した。

 「2アウトから梅野さんとヤギさん(青柳)がつないでくれたチャンスだったので、何としても同点という気持ちはあった。後もつないでもらえて、すごくいい流れで(相手に)ダメージを与えられて良かった」

 1打席目から3打席連続安打で、2試合連続となる8度目の猛打賞をマーク。これで今季初めて打率・300に到達した。

 さらに6月の月間打率は・363と絶好調だ。「毎回ヒット打つというよりは、内容のあるアウトだったり内容のある打ち方でっていう気持ちで打席に入ってます」という意識が好調を支えている。

 持ち味も上り調子だ。初回、先頭で右前打で出塁し、1死から15個目の盗塁に成功。リーグトップのヤクルト・塩見の16盗塁に1差と迫った。試合後のヒーローインタビューでは虎党に笑顔で宣言。「しっかり自分たちの野球をして、どんどん勝っていきたい」。頼れる選手会長が、再びチームを勢いづける。

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