阪神・青柳 首位ターン導く!前半戦ラスト9連戦先陣 監督推薦球宴選出御礼星見せる
阪神・青柳晃洋投手(27)が5日、前半戦最後のヤマ場となる9連戦へ向けて意気込みを語った。先発予定の6日・ヤクルト戦(神宮)、12日・DeNA戦(甲子園)でともに勝利に導くことを約束。ここまでリーグ1位の防御率2・02で、「マイナビオールスターゲーム2021」の監督推薦選手にも選出された。絶好調男がリーグ戦再開後、5勝9敗1分けと苦しむチームを首位ターンへ導く。
いつもと変わらぬ穏やかな表情とは裏腹に、心の中は熱く燃えている。首位を走る原動力となった青柳が、前半戦最後も重要な役割を託される。
9連戦初戦の6日・ヤクルト戦(神宮)と、中5日で12日・DeNA戦(甲子園)で先発マウンドに立つ。「前半、今苦しいところですけど、投げる試合は全部勝ちたい。粘って最少点に抑えればチームは点を取ってくれると思って投げているので、残り2戦だからといって変えることはないです」。2位・巨人とは1・5差。有言実行できれば、チームは前半戦の首位ターンへ大きく前進する。
6月は4戦4勝で、今季は7勝2敗。防御率2・02、勝率・778はともにリーグトップに立っている。好調が続く要因の一つは、昨季まで課題だった左打者への対策だ。
昨季は打率・288と苦手としたが、今季はここまで同・212と結果が出ている。「外中心に攻めることは変わっていないんですけど、インコースを使うことが大事だったり。シンカーの精度が上がってきたので、緩急っていうところと、外一辺倒にならないということは意識しています」と分析。気持ちの面での変化も大きかったという。「ギリギリじゃなくても、ここにいけばOKっていう線引きができた」と割り切ったことが制球力向上に奏功したという。
この日は「マイナビオールスターゲーム2021」の監督推薦選手が発表され、2開催連続2度目の出場が決まった。これで阪神から12球団最多タイ8人が出場することになった。
青柳は初選出された19年には上手投げを披露するも「前回ちょっとスベった感じがあったんで(笑)」と今回は真剣勝負で挑む。対戦したい打者にはオリックス・吉田正の名前を挙げ、「持てるボールを全て使って抑えたいと思います」と意気込んだ。
侍ジャパンへのメンバー入りも果たしている右腕。9連戦、球宴、東京五輪とフル回転の夏を迎える。それでも、意識することは「特にないですね…」と平常心だ。まずは目の前の勝負を制するため、全力で腕を振る。