二塁上からの伝達疑惑?で中断 矢野監督と高津監督が口論「絶対やってへんわ!!」

5回、激しい口調でヤクルトベンチに声を飛ばす矢野監督(右)=神宮球場(撮影・高石航平)
5回、試合を中断し、審判を交えて言い合う高津監督と矢野監督=神宮球場(撮影・高石航平)
5回、審判に呼ばれ話し合う矢野監督(右)と高津監督=神宮(撮影・飯室逸平)
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 「ヤクルト-阪神」(6日、神宮球場)

 阪神4点リードで迎えた五回に思わぬ形で試合が中断された。場面は阪神の攻撃、2死一、二塁の場面。三塁手の村上が何かをヤクルトベンチにアピールした。

 これに対して阪神ベンチで矢野監督、井上ヘッドコーチが「ごちゃごちゃ言うなよ!」「絶対やってへんわ!!」などと応酬。審判が試合を止めて、両監督を対面させた。

 ここでは特に矢野監督が激しくアピール。疑いを掛けられたことに怒る矢野監督に対して、審判が、紛らわしいことをしたのは阪神側となだめる形で、約1分の話し合いを審判が引き離して試合が再開された。

 映像を見ると二走・近本がリードをしながら左手を何度か動かしているのが確認できる。それを見た村上が打者・佐藤輝へのサインの伝達を疑ってベンチにアピールしたようだ。

 神宮のヤクルト-阪神戦では昨年9月26日にも騒動があった。当時は七回表2死からの本塁クロスプレーの判定を巡るリプレー検証中に、ネクストバッターズサークルにいた近本が、すぐ後ろにある記者席の方を振り返り、その後に井上打撃コーチに何かを伝える動きがあった。

 これを審判団が試合中に記者とコンタクトを取ったと判断して、交代を告げに来た矢野監督に注意。いきなり激しい言葉であらぬ疑いをかけられた矢野監督が激高し、試合後にも話し合いがもたれる事態にまで発展した。

 この件は翌日にセ・リーグの杵渕和秀統括、当日の責任審判だった森健次郎氏が試合を遅らせたことを矢野監督に謝罪する形で決着を見た。

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