ヤクルト-阪神戦での伝達疑惑による中断を審判団が説明「クリーンに試合をやろうと」
「ヤクルト1-5阪神」(6日、神宮球場)
五回に、阪神側に伝達疑惑があり試合が中断されたことに関して試合後、この日の責任審判を務めた小林一塁塁審と、名幸球審が状況を説明した。
ーどのような状況があったのか?
小林一塁塁審「状況は球審の名幸が、二塁走者に対して、手の動きでキャッチャーの構えが、わざととかね、サイン盗みとかするわけじゃないんだけど、距離を測るために手を出していたと。走者が帰塁の練習をするじゃない、そのタイミングであった動作が、球審の名幸は疑われるようなことをしないようにと。注意をしたということに対して、ヤクルト側のコーチがそういう疑いをやっているんじゃないかというので声を荒らげて、両チームが言い合いをしたから、スポーツマンらしく、クリーンに試合をやろうということで。言い合いはあるけども、それはお互い疑われないように」
ー名幸さんもサイン盗みを疑ったのではなく、帰塁のポーズを注意したのか?
名幸球審「紛らわしいからそれはやめましょうと、注意しただけです」
ー両監督を合わせて話し合ったのは冷静に、と?
名幸球審「あそこで僕がまあまあと言ったら、それこそ試合中なんで。お客様入っていますから。言いたいことを先に会わせて言ってもらって、もう、そういうことですね」
場面は阪神の攻撃で五回2死一、二塁の場面。二走・近本がリードをしながら左手を何度か動かしていたのを、ヤクルトの三塁・村上が打者・佐藤輝へのサインの伝達を疑ってヤクルトベンチにアピール。
それに対して阪神ベンチで矢野監督、井上ヘッドコーチが「絶対やってへんわ!!」などと応酬。試合を止めて、両監督が対面する形となっていた。
試合後、矢野監督は伝達疑惑に関して問われると「俺はこれは、現役時代からそうやけど、今は監督でもそうやし、一回も自分自身やったことないし。俺がもしやっているんであれば、どんな責任でも処分でも受けるし」と否定した。