阪神・大山「本当に迷惑ばかりかけているので」意地の決勝3ラン

 8回、右越えに勝ち越し3ランを放つ大山(撮影・金田祐二)
 8回、10号勝ち越し3ランを放ちガッツポーズする大山(撮影・飯室逸平)
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 「ヤクルト5-6阪神」(8日、神宮球場)

 雨の中の死闘を制し、阪神がカード勝ち越しに成功した。同点の八回に清水から値千金の決勝3ランを放った大山悠輔内野手(26)が文句なしのヒーローだ。

 雨の中、お立ち台に上がった大山は表情を緩ませた。「もう返すだけだと思っていましたし、チームの全員でつないできたチャンスだと思っていた。なんとか返すことだけを考えて打席に入りました」。必死の思いをバットに乗せ、右翼席へチームの、虎党の夢を乗せた白球を運んだ。

 「(打球の行方は)雨が降っていたので分からなかったですけど、越えたのは分かったので良かったです」

 このカードから打順が7番に下がったが、初戦に先制2ラン、そしてこの試合で決勝3ランとキャプテンとしての意地を見せつけた。「ここまで本当に迷惑ばかりかけているので、なんとかチームに貢献したいと思って一試合、一試合やっているので、本当にいいところで打てて良かった」と余韻に浸った。

 勢いそのままに9日から甲子園で迎え撃つ巨人3連戦で勝利し、弾みをつけたい。「本当に一試合、一試合が勝負だと思っているので、全員で気を抜かないようにもう一回、一丸となって頑張っていきたい」と熱き闘志を燃やしていた。

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