「阪神０－１巨人」（１１日、甲子園球場）

　阪神は１安打完封負け。先発・西勇は９回４安打１失点の好投もむなしく、今季６敗目を喫した。

　唯一の失点は八回。先頭・亀井に右翼フェンス直撃の二塁打を浴びた。その後、１死三塁となり、大城に先制の左前適時打を献上。この１点が重くのしかかった。

　ただ、九回まで投げきる見事な投球。矢野監督は「今年、一番良かったんじゃないかな。そういうボールを投げて、結果もそれに伴って、リズムを作ってくれた。いかんせんね、ゼロじゃ勝てないんで」と、西勇の投球をたたえた。

　八回の１点が悔やまれるが「後からどうこう言うのは簡単やけど。勇輝（西）とリュウ（梅野）が選択していったボールなんで、それは仕方ない。あの１点がダメだっていう風に言えるような内容じゃない」と、責めることはなかった。

　福原投手コーチも「テンポも良かったし、コントロールも全体的に低めにしっかり意識して、丁寧に丁寧に投げていたかな。諦めずに最後も３人で締めてくれた。次につながるいいピッチングだった」と評価した。