阪神・佐藤輝 豪快フルスイング!4タコも夢舞台満喫 HRダービー悔し初戦敗退

 試合後、ファンに向かって手を振る佐藤輝
 3回、佐藤輝は左飛に終わる
 ホームランダービー1回戦で敗れ、勝ち上がった山川(左)と談笑する佐藤輝
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 「マイナビオールスターゲーム2021・第1戦、全パ4-5全セ」(16日、メットライフドーム)

 百花繚乱(りょうらん)のエンターテイナーが集う夏の祭典。初球宴の阪神・佐藤輝明外野手は、豪快なフルスイングでメットライフを沸かせた。

 剛腕VSスラッガーが激突した。初回1死。相対したのは同い年のオリックス・山本だ。貪欲に本塁打を狙っていく中、直球やフォークでカウントを整えられ、最後は153キロ直球にバットが空を切った。「真っすぐも速くて、フォークとか全然当たらなかったので、やっぱりすごい」と完璧にねじ伏せられた。

 チャンスで打てなかった。五回に梅野、近本の連続適時打で1点差に詰め寄った無死一、二塁で上沢(日本ハム)の142キロフォークに空振り三振に倒れ、MVPへ絶好機を逃すなど、4打数無安打2三振に終わった。

 試合前はホームランダービーで西武・山川と対決。目の前で先に9本塁打を打たれ「プレッシャー」を感じながら打席へ。中堅右、右中間に連弾を放ったが4本に終わり初戦敗退。それでも「負けてしまいましたけど、すごい楽しかったです」と表情は晴れやかだった。

 強打者たちとの対面がうれしかった。交流戦以来の再会となったソフトバンク・柳田と試合中のテレビ中継で共演。「雲の上の存在」と形容する柳田からは「サトテル、見てますね~。研究させてもらってます」と声を掛けられた。侍ジャパンを背負うアーチストからの言葉に「勉強することばっかりです」と恐縮しきりだった。

 試合前は右翼の守備練習中に広島・鈴木誠と熱心に話し「やっぱり数字を気にするんですか」とド直球な質問もぶつけた。球界で活躍する先輩から何かを学ぶため、この機会を無駄にしたくなかった。

 2戦目の楽天生命パーク宮城では、祖父母も観戦予定。「明日はしっかり打てるように頑張っていきたい」。豪弾を放ち、杜の都で暴れ回る。

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