「ウエスタン、阪神－中日」（２４日、鳴尾浜球場）

　後半戦のローテ入りを狙う阪神・及川雅貴投手（２０）が５月１１日のウエスタン・オリックス戦以来約２カ月ぶりに先発し、３回無安打無失点と危なげない投球を展開。ローテ入りへ猛アピールだ。

　立ち上がりはボールが先行していたが、冷静だった。先頭の渡辺には３ボールからフルカウントまで立て直し、最後は直球で遊ゴロ。続く根尾には四球で出塁を許したが、３番の郡司を遊ゴロ併殺打に仕留め、難なく無失点で切り抜けた。

　二回も走者を出しながらも、本塁は踏ませない。３点の援護点をもらってからマウンドに上がった三回は三者凡退。２３歳年の離れた山井との投げ合いでも、及川の好投が光っていた。

　アルカンタラが中継ぎに配置転換される予定で、藤浪や二保らと争う先発ローテ６番目のイス。先発再転向となってからの初戦だったが、安定した投球を披露できた。

　三回終了時点で試合は４－０で阪神がそのままリードしている。