阪神・佐藤輝 3戦3発!豪快3号2ラン 約2カ月ぶり三塁スタメン
「エキシビションマッチ、阪神6-4ロッテ」(29日、甲子園球場)
阪神の佐藤輝明内野手(22)がさらなる進化に手応えを感じている。五回に右中間へエキシビションマッチ3試合目で3発目となる豪快な2ラン。公式戦ではないのが残念だが、試行錯誤の中、打撃不振から脱出しつつあるのは間違いない。このまま状態を上げ、シーズン再開に突入してくれ!
豪快なフルスイングではない。軽く振っても白球は浜風を切り裂き、豪快な放物線を描いた。佐藤輝がエキシビションマッチ3発目。打球速度165キロ、飛距離127メートルの一発を虎党の待つ右中間席へたたき込んだ。
1点リードの五回2死一塁。佐々木千の投じた外角に沈む128キロシンカーに対し、ローボールヒッターならではの反応を見せた。文句なしの2ラン。夏休みで観戦していた多くの子どもたちを最高の笑顔にさせた。
「打った感触は良かったですし、エキシビションマッチ期間中でいろいろ試す中で、ホームランという結果につながって良かった」
グリップの握り方などを試行錯誤している段階だが、構えた時のバットの動きも以前よりやや小さくしている。「力を抜いてからいつでも振り抜ける状態を作っておく感じですね」。どんなコースでもインパクトの瞬間に最大限の力を伝えるために、無駄な力が入らない構えの習得を目指している。
守備では5月19日・ヤクルト戦(甲子園)以来の三塁を守り、七回は高浜の三邪飛を難なく処理。この日のように「一塁・大山、三塁・佐藤輝」の布陣も後半戦で実現しそうだが、「いつでもサードでいけるように準備しておきたい」と気合は十分だ。
矢野監督は三回1死三塁で三振に倒れた場面に言及し「ランナー三塁のところでかえせるのをプラスアルファでやってこないと。そのプラスアルファをより高めていくところに来ている」とさらなるレベルアップを求めた。勝負強い打者となるために打席の中で感覚を研ぎ澄ましていく。