阪神・佐藤輝 バックスクリーンへ鮮やか3ラン 5戦5発!弾ラッシュ「調子いい」

 「エキシビションマッチ、阪神6-3西武」(31日、甲子園球場)

 止まらない。阪神・佐藤輝明内野手(22)が二回、中越えに5戦5発となる3試合連続の3ラン。「調子がいいことは間違いないです」と珍しく絶好調宣言が飛び出した。1打席目は冷静にボール球を見極めて四球。誘い球に乗らず、打てる球を打つという、単純でありながら難しい作業が鮮やかな放物線を描いた。

 豪弾が止まらない。若き大砲がまたも聖地にどでかい花火を打ち上げた。コンパクトながら力強さを伴ったスイング。打った瞬間、文句なし。佐藤輝がバックスクリーンへ3試合連続となるアーチをたたき込んだ。

 3点リードの二回1死一、二塁。高橋の低めフォークを完璧に捉えた。「(バットの)芯だったので。しかもセンターに打ち返せてすごいよかったと思います」。充実感に満ちた白球は瞬く間にフェンスを越える。打球速度171キロを計測する豪快な3ランでファンをどよめかせた。

 これでエキシビションマッチは5戦5発。高橋からはオープン戦、交流戦に続いて4本目のアーチを放ち、キラーぶりを発揮した。

 前半戦を終えてから、確かな進化を示す打撃。握りやフォームを改良した取り組みの成果を発揮している。「前よりもボールを引きつけて見られるようになっていると思いますし、調子がいいことは間違いないです」と珍しく自画自賛だ。1打席目は2球で簡単に追い込まれながらも、低めの変化球を見極めて四球で出塁し、先制点に結びつけた。

 絶好調なルーキーのバット。矢野監督は「あんまり打ったら、打たんでいいと思うしな。シーズンで打ってくれよ」と笑顔を浮かべた。

 先輩の躍動が大きな力になっている。近大職員で東京五輪アーチェリー代表の古川が今大会2つ目の銅メダルを獲得。「先輩がそうやって活躍している姿はすごい刺激になります」と感銘を受けた。こちらも計り知れない可能性を秘める22歳。勢いのままに、後半戦を絶好調で迎える。

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