侍・梅野 粉骨砕身代表デビュー 強力米国打線にリード苦戦も鉄壁捕球で意地見せた
「東京五輪・野球・準々決勝、日本7-6アメリカ」(2日、横浜スタジアム)
スタメンマスクの阪神・梅野がサヨナラ劇勝をかみしめた。歓喜の輪の中に入り、ヒーローの甲斐に感謝した。思うようにいかず、苦心した代表デビュー戦。最後は笑って終われた。
「しっかり準備した。最終的に勝てて良かった。(米国は)思ったよりコンタクト能力を感じた。今回、感じたものをチームで共有しながらやっていきたい。勝てて反省できるので良かった」
並々ならぬ思いで臨戦態勢を整えてきた背番号7。しかし、強打者が並ぶ米国打線に苦しめられた。先発の田中将を好投に導くことはできなかった。同点に追いついた直後の五回無死一、二塁のピンチでは、青柳がカサスに左翼席へ一時勝ち越しの3ランを献上。それでも、気持ちを切り替えて六回から登板した千賀を懸命にリードした。何度も何度もワンバウンドの“お化けフォーク”を止め、意地をみせた。
国際大会の厳しさ、難しさ、怖さを肌で感じた梅野。この経験を次戦に生かす。