「エキシビションマッチ、オリックス８－３阪神」（４日、京セラドーム大阪）

　ブルペンの救世主に２２歳の成長株が名乗りを上げた。阪神の２番手・湯浅が０－２の六回から登板。先頭の安達を三直。４番・杉本は１５０キロ直球で一邪飛に打ち取り、最後はＴ－岡田を落差の大きいフォークで空振り三振。１イニングをピシャリと抑えた。

　エキシビションマッチ２試合連続無失点に「自分の中でもだいぶ落ち着いて投げられるようになってきた」と手応え上々だ。岩田と小林の２軍降格を明言した矢野監督は「しっかり腕を振って投げていた。出てきてほしいピッチャーなんで」と大きな期待を込める。

　現状、中継ぎ陣の編成は不透明だ。セットアッパー・岩崎が東京五輪に出場しており、リフレッシュ休暇から帰国した守護神・スアレスは隔離期間中。先発ローテを争う及川、藤浪、二保らの動向も、中継ぎ陣の状態次第で働き場所が変わってくる。

　「持ち味は真っすぐだと思うので、変化球の精度をもっと高めてアピールしていきたい」と湯浅。エキシビションマッチは残り４試合。目の前の登板に集中して、１軍に生き残る。