阪神・藤浪 急転19日先発のワンチャンつかむ ローテ定着へ結果と内容求める

 タオルを頭に巻いて汗を拭き取る藤浪
 西勇のボールを受ける藤浪は捕り損ねて痛がる
 キャッチボールで調整する藤浪
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 19日・DeNA戦(東京ド)で先発する阪神・藤浪晋太郎投手(27)が16日、甲子園室内練習場で行われた投手指名練習に参加し、ローテ入りへ“ワンチャンス”をモノにする決意を示した。当初19日の先発が有力視されていたガンケルは同日の2軍戦に登板することが決まり、登板が巡ってきた。助っ人は来週にも1軍復帰する可能性があるだけに、首脳陣をうならせる投球でローテ定着を狙う。

 ブラスバンドの演奏を耳にすれば、自然と闘志は沸き立つ。急転直下、19日の先発が決定。藤浪は夏の甲子園が開催中の球場に隣接する室内練習場で黙々と調整を進めた。ミットにズドンと収まる剛球にキャッチボール相手の西勇もサムアップポーズで太鼓判だ。後半戦のローテ定着へ、“ワンチャンス”にかける覚悟を口にした。

 「先発をさせていただけることになったので、しっかりいい投球をして、また藤浪を先発で使いたいなと思ってもらえるように頑張りたいですし、何より勝ちに貢献できるように頑張ります」

 当初、19日の先発が有力視されていたガンケルが同日のウエスタン・中日戦に登板することから、先発としてスタンバイしていた藤浪に白羽の矢が立った。福原投手コーチは「自分の投球を心がけてほしいし、どんどん攻めていってほしい」と期待を込めた。

 早ければ来週にもガンケルは1軍復帰する可能性がある。藤浪自身、登板の重みを十分に理解しており、結果と内容を求めていく。

 「DeNA打線は強力なので、打ち出すと止まらない。ソロはまだ仕方ないと割り切って、ランナーをためての一発だけは打たれないように意識して投げていきたいです」

 相手はリーグ1位のチーム打率・260を誇る。7月12日の対戦では中継ぎで1回無安打無失点で3三振と圧巻の投球を見せたが、同13日は1死も奪えず4安打4失点。佐野、オースティン、宮崎、ソトら一発がある打者が並ぶだけに気持ちを引き締めた。

 先発再転向から1カ月が過ぎ、調子は上向きだ。エキシビションマッチでは3試合に先発し、防御率3・46。直近の10日・楽天戦もスプリットの精度を上げ、5回4安打2失点にまとめた。ローテ入りの最終結論は保留となっていたが、矢野監督も「全体的に状態は良かった」と一定の評価を口にしていた。

 「状態がいいので、それを継続しながら決め球など細かい部分を求めて調整してきました」と藤浪。先発としては4月16日・ヤクルト戦以来、4カ月ぶりの白星へ。大阪桐蔭時代に頂点に立った夏に、真価を発揮する。

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