阪神・佐藤輝が球団新人最多本塁打記録 計算上では桑田武、清原和博の新人最多本塁打記録を塗り替えられる
「DeNA5-4阪神」(19日、東京ドーム)
1点差を追いつけず、連勝が4で止まった阪神・矢野監督だが、土壇場の九回に球団新人最多本塁打記録を塗り替える23号ソロを放った佐藤輝の一発は高評価した。
「誰もやってないことをやったというのはすごいことだし。でも、そこだけを目標にやっているわけじゃないんでね。さらに、さらにもっと高い目標を持っていると思うし、もちろん、その可能性を秘めた選手なんでね。俺も楽しみにしています」
2点差で迎えた九回先頭で、守護神・三嶋の156キロ直球を完璧に捉えて左翼席へ。22本塁打で並んでいた伝説のスラッガー・田淵幸一を抜き去り、球団史に新たな1ページを刻み込んだ。
五回には右前打で出塁。ロハスの左翼線二塁打の際にはスタートを切っており、一気に本塁へ生還。八回1死満塁の守備では、右翼への飛球を捕球後、レーザービームで三走・桑原のタッチアップを阻止するなど、攻守でチームをもり立てた。佐藤輝は後半戦6試合で25打数11安打の打率・440、3本塁打、7打点と好発進。
新人の最多本塁打記録は1959年の桑田武(大洋)、86年の清原和博(西武)が持つ31本塁打。追い越すためには残り53試合で9本塁打。佐藤輝はここまで90試合で23本塁打。1本塁打に要した試合数は机上の計算で3・91試合。53試合で9本塁打を放つには、5・89試合に1本ペース。怪物新人ならば軽々と打ち破ってくれるだろう。