阪神・木浪 反骨マルチ!糸原に代わって82日ぶりスタメン「何が何でも結果残す」
「阪神2-0中日」(22日、バンテリンドーム)
打席で集中力を研ぎ澄まし、必死に白球に食らいつく。82日ぶりに巡ってきたチャンスを絶対にモノにしたかった。阪神・木浪が糸原に代わって二塁で先発。チーム唯一のマルチ安打で指揮官の起用にバッチリ応えた。
「いただいたチャンスで何が何でも結果を残すというか…。いつも通りやることを意識してプレーしました」
6月1日・オリックス戦以来の先発。1打席目から結果を出した。二回2死でロハスの先制ソロが飛び出した直後に、小笠原から右前打。五回1死は追い込まれてから、5球目の直球をしぶとく中前へはじき返した。
新人だった19年から2年連続で正遊撃手を務めたが、今季はその座を新人の中野に奪われた。前半戦は2軍降格も経験。「本当に何もできなかった」と肩を落とした。それでも首脳陣から「行け」と言われた際、すぐに試合で活躍できるように「心の準備」を大切にするようになった。その結果、後半戦は打席に立った3試合全てで安打を記録。メンタル面の改善が結果に表れつつある。
矢野監督は「ワンチャンスをモノにしてくれたのは、健斗(糸原)にとっても、チームにとってもいい」と相乗効果に期待した。「継続してやっていきたい」と気合十分な木浪。全力プレーでチームを鼓舞する。