阪神・木浪 先制V打で猛爆8点呼んだ!2戦連続スタメン起用に応えるハッスルマルチ
「阪神8-2DeNA」(24日、京セラドーム大阪)
二塁ベース上で何度も両手をたたき、阪神・木浪がベンチに向かって右拳を突き上げた。「思い切って振った結果がああいう結果になった。本当に良かったです」。2試合連続、二塁でのスタメン起用に応える先制打。アピールに燃える男が、快勝劇の流れを引き寄せた。
0-0の二回2死一塁。浜口の内角低め直球に対し、逆らわずコンパクトにはじき返した。打球は深々と左中間を破り、一走・ロハスが本塁に激走。ヘッドスライディングでホームインした助っ人に「本当、感謝しかないですね」と笑顔で好走塁をたたえた。
この適時二塁打で4試合連続安打。打点を挙げたのは、1号2ランを放った6月12日の楽天戦以来だ。6点リードの八回無死でも左中間二塁打を放つなど、2試合連続のマルチ安打。力みすぎないように打席では「リラックスすること」を心掛けており、意識が好結果につながっている。
支えてくれている愛妻・優香さんへの感謝は尽きない。19年オフに結婚し、関西で一緒に暮らしているが「料理もいろいろと作ってくれます。自分の好みを分かってくれているので、本当においしい」と愛情たっぷりの料理が力の源になっている。
開幕スタメンに名を連ねたが、今は定位置を奪いに行く立場。目の前の一球、一試合が勝負の場となる。「家族のために頑張ろう」という強い決意が、木浪を突き動かしている。「いただいたチャンスをモノにすることが自分の役目」と必死にアピールを狙っている。
この日は7526人の観衆が、熱い応援を届けてくれた。「いつもすごいパワーをいただいております。これからも、もっとパワーをください!!」。虎党の熱量を力に変え、背番号0が躍動を続ける。