阪神・佐藤輝は「8番でもスタメンで使うべき選手」内田順三氏が不振の原因も分析
阪神は8月31日の中日戦に敗れ、今季初の4連敗。巨人に首位の座を奪われ、正念場を迎えている。ドラフト1位・佐藤輝明内野手は2戦連続スタメン落ち。26打席無安打と調子が上がらないが、デイリースポーツウェブ評論家・内田順三氏は「スタメンで使わないといけない選手」と語り、不振の要因も指摘した。
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後半戦に入り、一戦必勝の状況になればなるほど不調の選手に対する起用法は難しい。ただ、佐藤輝はルーキーだし、20打席ちょっと打てなくても絶対にスタメンで使わないといけない選手だと思う。前半戦でチームを勢いに乗せていたのも佐藤輝なわけだから。8番でもいい。カンチャン(ポテンヒット)でも一本出たら変わってくる。
技術的な話をすると、結果が出ていた時は右足を上げ、バットがトップの位置から足の着地と同時にそのままバットが出ていたイメージ。だけど今はトップの位置ができてから、もう一回バットを後ろに引いてしまうからタイミングが遅れてしまう。バットが出にくくなり、ボールを捉えるポイントがバラバラだからミスショットも増える。巨人の岡本も前半戦、ねじりが強すぎて背中のほうにバットが入って出にくい状況があったが、それと似ているよね。
コーチは1から10までアドバイスしているわけではない。おそらくタイミングの取り方は自分で考えて試行錯誤していると思う。ただ三振が多いのは最初から分かっていること。大谷だって三振は多いでしょう。チーム状態が悪いからどうしても打てない佐藤輝が注目されてしまうけど、一日が終わったら自分で自分を追い込むのではなく冷静に振り返ることも大事だ。
打てない期間は切り替えることも難しいが、特打はもちろん、ノックを多く受けたりダッシュしてみたり、練習で体をいじめるのもいい。これは大山にも同じことが言える。外国人に期待したくもなるが、阪神浮上のカギは佐藤輝、大山だと思う。頭を整理して、悔しい気持ちを打席で爆発させてほしい。