阪神・近本 6戦連続マルチ絶好調男 首位攻防3連戦「積極的に打ちにいく」
阪神・近本光司外野手(26)が2日、巨人との首位攻防3連戦を前に、切り込み隊長としての役割を全うすることを誓った。この日、甲子園で予定されていた中日戦は雨天中止。現在、リーグトップの127安打&69得点で、9試合連続安打&6試合連続マルチと絶好調のトップバッターが、打倒・巨人へ猛虎を加速させる。
首位奪回への道を切り開け-。近本は目の前の一戦に集中し、託された役割を全うする考えだ。優勝戦線の行方を大きく左右する首位・巨人との3連戦。絶好調の背番号5が、宿敵撃破へキーマンとなるのは間違いない。
「強い相手ですし、いい投手も多いですが、自分は塁に出て、ホームにかえってくることが仕事。そのために1本でも多く、チームの勝利につながるヒットを打てるように頑張りたいと思います」
たとえ相手が巨人であれ、自分がやるべきことは変わらない。猛虎打線爆発のカギとなるのが、1番打者の役割。そう言い切れるほどの成績を、近本は後半戦で残してきた。
五輪ブレーク明けの17試合で66打数27安打、打率・409と好成績を残し、現在は9試合連続安打&6試合連続マルチ安打をマーク。「今は自分のスイングができていると思う。練習でもそこが崩れないように、試合でもそのスイングができるように、意識して練習をしています」と好調を維持する。
打席の中で貫く積極的な姿勢。今季、1打席目の打率は・320で、初球打ちは打率・409と高い。「積極的に振りにいけている中で、自分のスイングができているので、良い結果につながっているのかなと思います」と好調の要因を自己分析した。
攻撃の起点となるために奮起している1番打者。それだけに、矢野監督は「うちはつないでいくチームだと思う。それぞれがそれぞれの役割を果たしてくれる。線でいかないと。現状、近本がいい、マルテがいいと言っても(打線が)線になれないんで」。得点を奪うためにも打撃陣が束となることを求めた。
勝利へ導くためには、とにかく近本が打つしかない。現在127安打、69得点はリーグトップだが「もちろん数字が良いほどチームの勝利にも近づくとは思いますが、あまりそこを意識し過ぎても良い結果にはつながらないと思う。とにかく積極的に打ちにいく気持ちを持って打席に入りたい」。打てば勝機も高まる。頂点の座を奪い合う一戦で、切り込み隊長の打棒がうなる。
◆2勝1分け以上で首位 阪神が3日からの首位・巨人3連戦終了時で首位に立つ条件は2勝1分け以上。3日に勝利すれば巨人とマイナス0.5ゲーム差の2位。貯金は阪神「15」、巨人「14」で阪神が上回るが、勝率は巨人=・578、阪神=・576となる。阪神2連勝で・580、巨人・571となり、阪神が首位。なお引き分け数などに差があり下位球団の方が貯金を上回るケースなどに、ゲーム差でマイナスが生じる場合がある。