阪神・平田2軍監督インタビュー ファーム選手ら「変化して進化」せよ!!
阪神・平田勝男2軍監督(62)が27日、今季ウエスタン最終戦を終えた選手たちに「変化して進化する」姿勢を求めた。今季は2軍新記録を更新する18連勝を飾るなど、3年ぶり17度目のリーグ優勝を達成。及川、島田らを1軍の戦力として送り出したが、視線は常に先にある。改めてファームの意義を説き、選手たちにさらなる奮起を促した。
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-今季は小幡、島田、及川、小川らを1軍へ送り出せた。
「まあ(矢野)監督がそうやって。島田は(昇格前時点で)首位打者だもん。で、盗塁王でしょ。1番痛いのは井上広大の骨折。1番ね、残念なことだけど。小幡にしても3割近く打って、いろんなポジション守って、走れるようになってるし。熊谷とかでも内野も外野もできて。しっかり1軍の求めるピースにはまっている」
-去年と比べて成長を感じる選手は?
「変わってきたのは島田、熊谷。あいつらはバットを短く持って、自分がどうやって生きるかというのを真剣に取り組んだもん。小野寺でもエキシビションで1軍で打てなかったのを、どうやってバットをコンパクトに出そうかという意識。練習からそういうことを変えていっとるよ」
-結果としてウエスタン優勝に。
「いやいや、そんなもんは全然問題じゃない。1軍のやつらがいるからよ。江越がいる、板山がいる、ロハスがいる。それはファームで勝つよ。そいつらはここにいちゃいかんのよ、本当は。彼らは満足しているやつらなんて1人もいない。優勝したからって喜んでいるやつなんておらんよ。くそ、何で(1軍に)呼んでくれないんだろうとしか思っていない。その辺はやっぱり自分の成績を上げて、チームに貢献するのが1番」
-チームの課題は?
「10月にはドラフトで新しいのが入ってくる。今、ファームにいるというのを真摯(しんし)に受け止めて、自分がどうするか。頭をクールにして、火曜日からチーム(内)でも戦わないといけない。その辺は選手たちみんな分かってるんで。自分をどうやって変えていくか、どうやったらこの世界でメシ食えるかっていうのをもう1回取り組ませる。勝った負けたじゃないから。ファーム選手権以外はね」