連敗止めた阪神・矢野監督 V争い佳境へ「いい経験ができている。正直苦しいですけどね」

 連敗を脱出し喜ぶ大山(左から4人目)ら阪神ナイン(撮影・山口登)
 マルテのかけ声でラパンパラをする阪神ファン(撮影・佐々木彰尚)
 3回、近本の空振り三振の判定をめぐり、球審に確認する矢野監督(左)=撮影・山口登
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 「阪神5-2中日」(1日、甲子園球場)

 連敗を3で止めても一息などつけない。大山、マルテの一発攻勢、先発のドラフト2位・伊藤の7回2失点の好投で中日を振り切った阪神・矢野燿大監督(52)は、「毎日、優勝争いの中で戦うというのも本当にいい経験ができていると思うし。正直苦しいですけどね。苦しい中でもみんな何とかしようという気持ちで戦ってくれているんでね」と素直な思いを明かしつつ、前を向いた。

 首位ヤクルトも勝ち、1ゲーム差は変わらない。3位・巨人も連敗を5で止めた。残り19試合。激しいV争いはさらに過酷さを増す。

 先行逃げ切りというチームの形を取り戻した1勝にも「それを生かすか、どうするか。チーム全員でつなげていくことが必要じゃないかな」と手綱を引き締める。4試合ぶりの勝利の味に浸ってばかりもいられない。「本当に強いチームになっていけると信じて、あしたからも戦っていきます」。16年ぶりのリーグ優勝へ、指揮官は力強く言い切った。

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