マルテ不敗神話3戦連発で阪神3連勝 投打の助っ人三銃士で連日完封劇
「阪神1-0中日」(3日、甲子園球場)
連日のラパンパラや!阪神のジェフリー・マルテ内野手(30)が3試合連発となる決勝弾をたたき込んだ。両軍無得点の三回、左翼席へ22号ソロ。終わってみれば唯一の得点となる一撃で、チームは今季5度目の同一カード3連戦3連勝を飾った。首位ヤクルトとは1ゲーム差のままで、残り17試合。負けられない戦いは続くが、猛虎には頼もしい助っ人がいる。
神様、仏様、マルテ様!3試合連発でチームを勝利に導き、3試合連続で上がったお立ち台。ガンケル、スアレスと並び立って準備は整った。「3、2、1、ラパンパラ!」。大音量で流れる六甲おろしに合わせて虎党がメガホンを鳴らす。西日が差し込む甲子園球場は歓喜に包まれた。
「うれしいです。自分もそうですけど、ピッチャー陣が頑張ってくれたおかげなので。そこに勝ちとセーブを付けることができて本当に満足しています」
0-0の三回2死。小笠原が投じた初球、内角高めの直球を鋭い軸回転ではじき返した。勢いよく飛び出した打球は虎柄に染まる左翼席へ。シーズン自己最多を更新する22号先制ソロ。「早い回でしっかり仕留められるようにと思っていたので、なるべく早くスイングしたいなと思っていましたが、それが結果に結びついて良かったです」と胸を張った。
3試合連続本塁打は4月18日・ヤクルト戦~21日・巨人戦以来、自身2度目。また、M砲に一発が飛び出した試合は3分けを挟んで8連勝と不敗神話も続く。「皆さんの前でいいショーをできたことが私的には喜びが大きいので、本当に良かったです」。チームも、ファンも、ラパンパラポーズを待っている。
進化の要因は構えた時のバットの位置。昨年は右肩に乗せていなかったが、今年2月の春季キャンプから乗せて打ちにいく形を貫いている。「ボールまでの距離を短くできるので。コンタクトまでの距離っていうんですかね」。バットを最短距離で出せるようになり、確実性が上がった。
「自分がいい結果を残すために、新しいことをしていかないといけないなと思っているので」。来日3年目の今季はここまで111試合に出場して打率・276、22本塁打、70打点。飽くなき向上心が高みに押し上げる。
5日・DeNA戦から関東を舞台に9試合。8日からは首位・ヤクルトとの3連戦が待ち受ける。「全部勝つつもりでやりたいなと思います」。後ろは振り返らない。マルテの背中に引っ張られ、逆転優勝への道を歩む。