阪神ドラフト“二刀流”岐阜第一・阪口&愛工大名電・田村リストアップ 野手で期待
阪神が11日のドラフト会議に向けて“二刀流”で活躍した高校生をリストアップしていることが4日、分かった。候補となるのは岐阜第一・阪口楽(うた、18)投手、愛工大名電・田村俊介投手(18)。ともに投手として注目を集めてきたが、基本的に野手のスラッガーとして期待をかけている。
阪口は身長187センチと恵まれた体格を生かした長打力が売り。高校通算27本塁打の左打者で、今夏の岐阜大会を視察した熊野スカウトは「(春に比べて)スイングが速くなっている。体の前側で大きく振れて内からバットを出せる」と高い評価を与えている。
エース兼4番でチームを引っ張ってきた一方で一塁、三塁、右翼もこなしてきた。本人は「プロでは打者で勝負したい」と明言しており、阪神も特に長距離砲に育つ野手として注目している。
田村も高校通算32本塁打を放った左の強打者。今夏の甲子園・東北学院戦でバックスクリーン右に放った一発は鮮烈だった。さらに最速145キロの左腕としても高評価を受けており、本人も二刀流の継続を希望している。
球団は両者の二刀流をこなせるほどの身体能力の高さを買っており、次世代を担う長距離砲として指名を検討している。