ヤクルト投手陣 防御率12球団ワーストから見事再建 阪神・矢野監督も「全体が上がった」
「阪神0-4中日」(26日、甲子園球場)
先に優勝を争うヤクルトが勝ちマジックを1としていた後に、試合に敗れた阪神のV逸が決まった。矢野燿大監督は試合後の取材で、ヤクルトの印象について「打線の厚み」と「投手陣全体が上がった」ことを挙げた。
打線については、オスナ、サンタナの2人が加入した点を挙げ、「打線の厚みがしっかり出たことと、(もともと)打線のいいチームだったけど、それで若手、ベテラン、中堅がバランスよくガチっと固まった」と振り返った。
そして、投手陣については高津監督の起用法に加え、「使える状態の選手がぐっと全員が底が上がった」という印象を語った。「若い選手も中堅も、みんなの状態がぐっと上がった」ことが後押しになり、奥川のように登板間隔をとって先発させたり、つぎ込む場面では中継ぎ投手をどんどん起用することができたと分析した。
実際、ヤクルトの防御率は2019年が4・78(リーグ唯一の4点台)、2020年は4・61と、ともに12球団ワーストだった。これが、この日の試合前の時点でセ・リーグで3番目によい3・46にまで改善された。得点力は損なわれておらず、投打がかみ合った。
この点が、シーズン終盤の追い込みに繋がったと見た。矢野監督は「後半ぐっと上がったというのが、その総合力というのは、打線が元々良かったところにプラスアルファされて、投手陣全体が上がったというのは、やっぱり見ててもあるなと思っていた」と語った。