阪神ドラ1森木、目標は沢村賞 オリ・山本目指す「幅の広い投手になりたい」

 阪神からドラフト1位指名された森木大智投手(18)=高知=が23日、高知県内のホテルで入団交渉に臨み、契約金1億円、年俸1200万円で仮契約を結んだ。プロ入りが決まった当初から「日本を代表する選手」を目標に掲げる最速154キロ右腕。オリックス・山本由伸のような先発完投型として勝利を重ね、将来的には沢村賞の受賞を目指す。(金額は推定)

 新たな道を目の前に、晴れやかな表情で思いを語った。「プロ野球選手としての第一歩のスタートに立てたと自覚できました」と森木。将来的な目標とするのは、名投手の証しだ。

 「沢村賞は取りたいなと思います。プロ野球の中でも一番良い投手が選ばれる賞なので。称号になるというか自信がつきますし」

 シーズンで最も活躍した先発完投型の投手を対象とする同賞。阪神で受賞したのは8完投、20勝を挙げた03年・井川が最後だ。先発完投型として「勝利数をどんどん稼いで行けたら」と右腕。「全部完投するくらいのつもりで強気に行けたらと思います」とビッグな野望を語った。

 前日22日には、オリックス・山本が同賞を獲得。森木は「『勝てる投手』だと思うので、そのような投手を目指したい」と憧れを口にする。山本の映像から投球を学んでいるといい、「勝負できるボールがすごく多いと思うので。そういう幅の広い投手になりたいと思います」と目を輝かせた。

 すでに脳裏では想像を膨らましている。「イメージを頭の中でするのがすごく好きなので。何回も甲子園のマウンドに立って投げている姿を想像したりしています」。本拠地となるのは、高校3年間でかなわなかったマウンド。聖地で迎え撃つのは、球団の目玉である強打者たちだ。

 中でもヤクルト・村上との対戦を熱望。打ち取り方は「極秘で」と笑わせたが、「今、活躍されてるので意識してしまいます」と闘志を燃やした。目標実現へ、現在は「インターバル系を入れて心拍数を上げながら、スプリント力を上げる」と走り込みを中心に体力強化に励んでいる。

 ドラフト指名当初から何度も口にしている目標は「日本を代表する選手」だ。「誰が聞かれても『日本を代表するのは森木大智だ』と言われるくらい認められるように。『森木が先発だったら無理だ』みたいな、諦めさせるくらい圧倒できるピッチングで」。不断の努力で、大投手へ成長していく。

 ◆森木 大智(もりき・だいち)2003年4月17日生まれ、18歳。高知県出身。184センチ、90キロ。右投げ右打ち。投手。小学1年からソフトボール、3年時に高岡第二イーグルス(軟式)で野球を始める。高知中3年時に春夏の全国大会優勝。夏に愛媛・坊っちゃんスタジアムで軟式球ながら150キロを計測。高知高では1年春の四国大会からベンチ入り。3年春に自己最速の154キロを記録。最後の夏は県大会決勝で明徳義塾に敗戦。10月11日の21年度ドラフトで阪神の1位指名を受ける。

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