江草仁貴氏「左を知るのは、左だけ」11年ぶりチーム復帰 阪神唯一の左腕コーチに

 ファーム投手コーチに就任した江草仁貴氏(代表撮影)
 ファーム投手コーチに就任した江草仁貴氏(代表撮影)
 ファーム投手コーチに就任した江草仁貴氏(右)と嶌村聡球団本部長(代表撮影)
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 阪神は3日、矢野燿大監督(52)が就任4年目となる来季のコーチ陣を発表した。1軍は変わらず、2軍に4人が加わる中、新たに2軍投手コーチに就任した江草仁貴氏(41)が、西宮市内の球団事務所で入団会見を行った。背番号は「72」で年俸は1000万円。阪神の投手コーチでは唯一の左腕で、ドラフト2位・鈴木(創価大)、同3位・桐敷(新潟医療福祉大)ら左腕の指導に尽力する意気込みだ。(金額は推定)

 2011年以来、11年ぶりとなる阪神復帰。江草氏はこの日を待ちわびていたかのように、喜んだ。「タイガースのユニホームを着られることに、喜びは感じています」。会見後には同席した嶌村本部長と、左手でグータッチ。この左腕に、虎の未来は託された。

 阪神の投手コーチでは、唯一の左腕となる。その責任は重大だ。新たに加わるドラフト2位・鈴木、同3位・桐敷など、左腕の育成はチームの最重要課題となっている。

 「左投手に関しては、責任を持ってやっていきたい。左を知るのは、左だけかなというのはありますね」と意気込み十分。具体的に「見る景色が右投手と違う。ずっと左で育ってきてるので、成長過程が右と左じゃ違うかな」と熱弁した。

 17年に現役引退。その後は、大学生の指導や介護事業の経営にも携わった。学生への指導では「コミュニケーション」を学び、経営での経験も「野球選手も一社会人」と伝えていく考えだ。

 05年には貴重な中継ぎ左腕として、リーグ優勝に貢献。「外からタイガースを見ていて、関西に、日本に絶対に必要なチームだと思いました」。次はコーチとして、1軍に有望な左腕を送り出し、優勝へ貢献する。

 ◆江草 仁貴(えぐさ・ひろたか)1980年9月3日生まれ、41歳。広島県出身。現役時代は左投げ左打ちの投手。盈進から専大を経て、2002年度ドラフト自由枠で阪神入団。11年途中に西武移籍。12年には広島へ移り、17年限りで現役引退。通算成績は349試合22勝17敗48ホールド、防御率3・15。18年から大阪電気通信大学硬式野球部のコーチを務めた。妻はバレーボール元日本代表で、Vリーグ姫路の取締役球団社長付エグゼクティブアドバイザーの竹下佳江氏。

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