阪神・藤浪 巨人・菅野に弟子入り 再起へ“禁断の”入門!来季こそ完全復活だ

 阪神・藤浪晋太郎投手(27)が、巨人・菅野智之投手(32)と今オフに合同自主トレを行うことが16日、明らかになった。開幕投手を務めた21年シーズンも完全復活はかなわず。節目の10年目を迎える来季、先発専念に強いこだわりを持って挑む背番号19。同じ2013年にプロ入りした宿敵エースの門をたたき、再起のきっかけをつかむ。

 ある意味、“禁断”とも言える、宿敵エースへの弟子入りだ。16日に行われた巨人・菅野の契約更改後の会見。合同自主トレのメンバーに他球団の選手もいるのかという問いに、右腕が驚きの名前を口にした。

 「阪神の藤浪が来ます。突然、連絡が来て『お願いします』と言われたのでいろいろ話をして『一緒に頑張ろう』という話ですね」

 菅野は世間がコロナ禍に襲われる前まではハワイで合同自主トレを行い、2018年オフまでは阪神から西勇も参加していた。今年は宮古列島の一つである伊良部島で20日から約1カ月にわたって実施。中川、鍬原の巨人投手も参加する“菅野道場”への入門を藤浪が共通の知人を介して志願した形だ。

 向上心の高い藤浪は、これまでも大物との合同自主トレで、技術や考えを吸収してきた。15年1月には海を渡る前の広島・前田らと合同トレを実施。16年12月には現パドレスのダルビッシュ有と自主トレを行った。

 さらに米テキサスに出向き、再びダルビッシュと汗を流した翌オフには、サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)3度を誇るメジャー屈指の好投手・カーショーから直接指導を受ける機会も得た。

 野球界だけにとどまらず、18年オフからは憧れの存在でもあるレジェンドジョッキー・武豊が総合プロデューサーを務めるジムで、可動域を広げるトレーニングを続けている。

 6年連続で減俸となった8日の契約更改後、藤浪は「クソッていう気持ちもありますし、取り返してやろう、やってやろうという気持ち」と話し、「完全なエゴで先発をやりたい」と先発専念への強い思いを明かした。

 今回弟子入りする菅野は、同じ12年度ドラフト1位でプロ入りした“同期生”。今季は故障と不振で計4度の登録抹消を経験し、東京五輪の日本代表も辞退した菅野も来季へ懸ける思いは強い。

 敵軍のエースだろうが、なりふり構ってなどいられない。再び超一流のエキスを吸収し、今度こそ完全復活への足掛かりとする。

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