阪神・マルテ 残留決定「もう一度日本一目指したい」 矢野監督は「打点」期待
阪神は20日、ジェフリー・マルテ内野手(30)、ジョー・ガンケル投手(29)と来季の選手契約を締結したことを発表した。両者とも単年契約ながら、年俸は大幅アップとなった。矢野燿大監督(53)は一塁での起用を明言したマルテに「打点」を期待した。
今季年俸65万ドルから、約2・5倍となる170万ドル(約1億9300万円)で契約を結んだマルテに対して、矢野監督の求めるものは明確だった。来季も一塁での起用を明言した指揮官は、打撃ではより“点取り屋”として活躍することを期待する。
「マルちゃんはチャンスメークもしてくれるし、もちろんホームランもたくさん打ってくれた方がいいけど…打点かな。打点をたくさん挙げてくれるっていうのがチームにとって助かると思う」
今季はチーム2位となる22本塁打を放ち、大山と並び同トップとなる71打点をマーク。ともに来日3年目でキャリアハイとなる数字を残した。
理想とするのは、マルテが4番の前後を打つ形。「出塁率もいいし、選球眼もいいんでね。4番というよりは3番か5番を打っているぐらいのチームというのがいいなと思う」。首位を快走した今季前半がそうだったように、つなぐだけでなく、走者をかえす役目を3番として果たす。あるいは5番として、チャンスで大量得点につなげる。そんな役目を期待する。
マルテも、今季優勝を逃がしたことへの悔しさがある。「チームみんなが悔しい思いをしたので、この仲間たちともう一度日本一を目指したい。チームの力になれるように100%の力を出して頑張ります」。Vへの強い思いを、コメントに込めた。
阪神外国人野手で在籍4年以上はマートン(2010~15年=6年)以来、8人目。「キャラもいいしタイガースの野球も分かってくれている。盛り上げてくれるというのもあるしね。チームの一員として認められている存在だと思う」。本塁打後の“ラパンパラ”は、もうおなじみのパフォーマンスとして定着した。矢野監督は、チームに勢いをつけるムードメーカーとしての期待も寄せている。(金額は推定)