阪神・矢野監督 佐藤輝を見て!寅年“チームの顔”に指名「すごさを見てもらいたい」
阪神の矢野燿大監督(53)が25日、MBSの情報番組「せやねん!」に生出演。来年の『チームの顔』に佐藤輝明内野手(22)を指名した。出演前のオンライン取材では、来春キャンプでの有観客復活を大歓迎。「すごさを見てもらいたい」と、佐藤輝の豪快な打撃を間近で体感してほしいとアピールした。
最終的に『チームの顔』に指名したのは、2年目を迎える怪物だった。番組MCを務めるトミーズ雅から出された「来年のチームの顔は誰?」という質問。熱狂的な虎党で知られる雅に「優勝した1985年は掛布さん、2003、05年は金本さん。今年は誰でしたか?」と問われた矢野監督は「まだいないですね」と苦笑い。
「ヤクルトなら村上、オリックスは吉田(正)。そういった顔が出てくるんですけど…僕なら佐藤やなあ」と雅から伝えられると、「来年そうなってくれたら、そんなうれしいことはない。でも可能性は十分あるバッターなんで」と反応した。その後の再確認では「輝でいきますか!」と力強く宣言。スタジオでは拍手が起こった。
願望も込めた指名ではある。それでも1年目から酸いも甘いも味わった、背番号8に対する期待は大きい。テレビ出演前のオンライン取材では、来春キャンプが有観客再開で行われる予定になったことを、佐藤輝の名前を出しながら喜んだ。
「去年なんかも輝が宜野座のバックスクリーンを越えるようなホームランを打っていた。テレビなどで見てもらえるのはあるけど、実際あそこで見てもらえるのは違う。素朴なすごさというか、そういうのを見てもらいたいな」
キャンプでは来年もワンデーキャプテン制を導入することも明言。日替わりでキャプテンを務める選手が一人だけ違うユニホームを着用して、練習前に声出しもする予定だ。
「輝とか拓夢(中野)とか将司(伊藤)とかもお客さんがいる中でやるっていうことができれば、初めてのことになるんでね。ファンの人の目線を意識するというのは、プロとして大事なこと」。多くのファンが見つめる中で、佐藤輝ら“スーパールーキーズ”が奮闘するシーンを期待する。
「佐藤輝が中心的になってくれたら面白い」。キャンプから虎の顔として躍動し、シーズンでも-。そうなれば、寅(とら)年のリーグ制覇が現実のものとなるに違いない。