遥人→岩崎→佐藤蓮の静岡リレーで阪神V 故郷の子どもたちに“夢継投”約束

 阪神・高橋遥人投手(26)が29日、岩崎優投手(30)、佐藤蓮投手(23)と共に静岡草薙球場で行われたプロ野球静岡県人会主催の野球教室に参加した。終了後のトークショーでは、県内に住む約30人の小学生の前で来季の“静岡リレー”の実現を約束。先発・高橋の快投で試合の主導権を握り、セットアッパーの岩崎が八回をピシャリと抑え、最後の九回は最速155キロ右腕の佐藤蓮が締める-。

 高橋の背筋がピーンと伸びた。約30人の少年少女たちが見守る前で開催されたトークショー。寒風吹きすさぶ中、先輩の岩崎がマイクを持って語気を強めた。「来年、高橋遥人投手が1年間投げれば阪神は優勝します」。その瞬間、子供たちの視線を一身に浴びた。

 決してリップサービスではないことは高橋も分かっている。マイクを受け取り、並々ならぬ決意を言葉に込めた。「阪神にはすごいピッチャーがたくさんいるので、競争に勝って、岩崎さんにつなげられるように頑張ります」。聞き入る小学生の目はキラキラと輝いていた。

 今季は7試合に登板して4勝2敗、防御率1・65。シーズン終盤に2試合連続完封の離れ業をやってのけたが、故障離脱していた前半戦を思い「悔しいという感情よりも申し訳ない。いっぱい経験させていただいている中で力になれず、矢野監督に申し訳ない」と謝罪の弁を繰り返した。

 11月に左肘のクリーニング手術を終え、リハビリの現状は「日に日に良くなっている。いい感じだと思います」と順調だ。「去年は球速も出なくて、不安もありつつ年を越して。今は(復帰の)メドもあるので。今年みたいには絶対にならないと思います」。シーズン完走を目指す来季へ、視界は開けている。

 「岩崎さんが最強なので、そこに(佐藤蓮と)2人で食らいついていければいいかなと思っています。後れを取らないように。後れは取っているんですけど(笑)。岩崎さんに頼り過ぎないように頑張りたいと思います」

 高橋が岩崎につなぎ、最後は佐藤蓮が勝利へいざなう。プロを夢見る同郷の子供たちの前で誓った静岡県出身3投手による“夢継投”。故郷の風は冷気を帯びていたが、遥人の心は熱く燃えていた。

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