阪神・藤浪 巨人・菅野から金言「軸足」大事に 制球力向上へ「新しい視点」

 阪神・藤浪晋太郎投手(27)が11日、沖縄県宮古列島の伊良部島で巨人・菅野と行っている合同自主トレを公開し、オンライン取材に応じた。菅野からは軸足の使い方について“修正勧告”を受けるなど、課題の制球安定につながるヒントをゲット。先発ローテ返り咲きへ、2015年以来7年ぶりの2桁勝利、160~170イニングを今季の目標に設定した。

 沖縄・伊良部島で発見した復活のキーワードは「軸足」だ。巨人・菅野から投球動作における右足の使い方の重要性を教わり、藤浪は方向性を定めた。

 「(これまで)軸足を意識しないことはないんですけど、それ以上、さらに重点を置いてという感じで話をしてもらった。考えを改めてというか、新しい視点で投球フォームを見られてやっています」

 ここ数年、低迷した要因は言うまでもなく制球力だ。昨季も48回1/3で40四球4死球とイニング数と同等の四死球を与えた。プロ9年で通算107勝と、抜群の制球力もあって白星を積み上げた菅野は「彼は投球動作の中で右足の軸足がつぶれてしまうような動作が強いなと僕は思っていた」と明かし「軸足をうまく使えるピッチャーはボールを扱うのも上手」と持論を披露した。

 キャッチボールの手応えは上々だ。藤浪は「すごく(相手へ)ラインが出る気がしている。ブルペンに入るのが楽しみ」と声を弾ませる。宿敵エースの“修正勧告”は技術面だけにとどまらない。フィジカル面の弱点も指摘され、菅野の練習に対する姿勢に感銘を受けた。

 「スクワット的な動作をする時に右足が折れるだとか、左腹斜筋の引っ張る力が弱いだとか、前鋸筋(ぜんきょきん)を使えていないだとか、そういう話をたくさんしていただきました。一つのメニューに対する捉え方がちょっと違う」

 それこそ藤浪が求めていたものだ。昨季終了後、共通の知人を介して自主トレの提案を受け、絶好の機会と頭を下げた経緯がある。

 「日本でトップクラス、一番と言っていいほど再現性の高い投球スタイル、安定感のある投手なので、そういうところが自分に一番欠けていると思った」

 昨季は初の開幕投手を務めたが、3勝止まり。プロ10年目を「勝負の年」と位置づけ、数値目標も設定した。

 「先発で2桁(勝利)とイニングはしっかり投げたい。自分の売りはタフネス、スタミナだと思うので、160、170回は投げられるようにしたい」

 トータル2週間弱の伊良部島での自主トレは16日まで。覚悟を持って課題と向き合う。

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